【展覧会】『カナレットとヴェネツィアの輝き』展に行ってきました!

どうも、こんにちは!

2024年も気付けば12月!めっちゃ美術館に行ってたのにめっちゃ更新サボってる!

と言うことで、今回はSOMPO美術館で開催中の『カナレットとヴェネツィアの輝き』展に行っていたので、そちらの感想なんかを書いていこうと思います。

イベント情報

開催期間:2024年10月12日~2024年12月28日

場所:SOMPO美術館

景観が綺麗なヴェネツィアを楽しめる企画展

1章 カナレット以前のヴェネツィア

この章ではヴェネツィアの鳥瞰図などが展示されており、ヴェネツィアの独特な地形をよく理解することができます。

また他にも章題にもある通り、カナレット登場以前に描かれたヴェネツィアに関連した作品が展示されていました。

絵画の影響で神話や世界史も勉強していたので、それらを題材にした作品では以前よりも少し背景や世界観を理解しやすくなっていて、少しだけですが成長を感じました。

因みに、確かこの章では私が大好きな『箱根ガラスの森美術館』に展示されているヴェネチアングラスも展示されており、短期間に行き過ぎて一目でガラスの森美術館のものだと分かり、ちょっと自分の愛を感じられて喜んでました。

2章 カナレットのヴェドゥータ

この章では、カナレットのヴェドゥータが展示されていました。

ヴェドゥータ(景観画)とは、透視図法を用い、主として都市の景観を精密に描いた絵画

https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/canaletto/

「ヴェドゥータ」とは何かというと、企画展ページでこのように説明されています。

美術出身ではないので、「なるほど、わからん」状態です。

とりあえず「正確に描かれた絵画なんだな」くらいの雰囲気で私は楽しんでました。

景観が綺麗なヴェネツィアと言うことで建物や水に目が行ってしまいますが、個人的にそこに描かれる人々が印象的で、作品を観ているとそこに描かれた人々の生活や会話が見えてくるような、そういう不思議な印象を抱きました。

それくらい描かれた人々が生きている感じがして、そういう意味でも面白い作品が多かったです。

この作品はカナレットの『カナル・グランデのレガッタ』と言う作品で、お祭りで開催されるボートレースを描いた作品だそうです。

この作品は他の作品と比べて「赤」が特に印象的で、すごく色鮮やかで特に目を引きました。

人々の楽しそうな雰囲気も伝わってきますが、それと同時に空の表現も素晴らしく、観ているだけでとても良い気持ちになってきます。

他の作品でも空の表現が素晴らしく、今まで多くの画家の作品を観てましたが、その中でもカナレットは特に好きな画家になりました。

3章 カナレットの版画と素描 – 創造の周辺

この章ではカナレットの版画や素描が展示されていました。

版画も素描も「すごい」と言う印象以上のものを抱いたことがなく、未だに魅力が分かっていなかったりします。

つまり、この章の感想としては「すごく細かく描かれててすごい」としか言えず、ここら辺は絵の勉強をすると技術的な凄さが分かって楽しめるんだろうなと思っています

4章 同時代の画家たち、後継者たち – カナレットに連なる系譜の展開

この章ではカナレットの影響を受けた同時代の画家たちの作品が展示されていました。

基本的に風景画が好きなので、どの画家の作品も魅力的で、とても楽しめました。

その中でもこの『ルッカ、サン・マルティーノ広場』は光の表現がキレイで、すごく心惹かれた作品です。

ベルナルド・ベロットが描いており、調べてみると他の作品も心惹かれそうな作品ばかりなので、機会があれば他の作品も実際に観てみたり、書籍もあれば読んでみようと思います。

5章 カナレットの遺産

この章では19世紀にヴェネツィアを描いた英仏の画家がフォーカスされていました。

ここでは4章までと異なり、リアル寄りの画風から印象派の作品で感じるぼんやりとした雰囲気を感じる作品が増えてきました。

かの有名なモネの作品もあり、モネもまたヴェネツィアの魅力に惹かれた人間の1人だと言うことが分かります。

そしてこちらは見る人が見れば分かる、ポール・シニャックの作品、『ヴェニス・サルーテ教会』になります。

もう本当に……

この観ているだけでワクワクする感じが素晴らしいですよね!

今まで観てきたシニャックの作品と比べると色の彩度や濃度が強い気がしますが、それでもこの独特な色使い、そして距離感によって複数の楽しみ方ができるこの作品もまた素晴らしかったです。

他にも写実的で空の表現が綺麗な作品もあり、5章もとても楽しめる内容でした。

思わぬサプライズもあった企画展

5章のところで書いた通り、まさかシニャックの作品とこの企画展で出会えるとは思っておらず、思わぬサプライズでした!

もちろんカナレットの作品はもちろんのこと、他の画家の作品もヴェネツィアの綺麗な景観をしっかり描いている作品が多く、私的には全体的に魅力的な作品の多い、とても満足度の高い企画展でした!

SOMPO美術館へは今年3回くらい足を運びましたが、どの展示会も非常に楽しませてもらい、本当に感謝しかありませんね。

来年も気になる企画展が開催されるようなので、その時にはまた是非足を運び、楽しませてもらおうと思います!

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