【展覧会】『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』に行ってきました!

どうも、こんにちは!

今回は(2024年2月)現在開催中の印象派展、『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵(印象派展 2024)』に芸術素人の私が行ってきたので、素人なりに感じたこととか、印象に残った作品について書いていきます。

イベント情報

開催期間:2024年1月27日~2024年4月7日

場所:東京都美術館

そうだ、美術館へ行こう

仕事と勉強とリリンクに疲れたある日のこと、私の頭の中である言葉が急に繰り返されるようになりました。

「美術館に行きたい美術館に行きたい美術館に行きたい美術館に行きたい(以下略」

今年行く予定だった『ゴッホ・アライブ』にもまだ行けておらず、一方で気になる企画展の情報だけは入ってきていたので、遂に我慢できず、行けそうな企画展をピックアップし、勢いそのままにチケットを購入しました。

開催されている場所は東京都美術館、上野駅の近くということで昨年モネ展が開催されていた場所と同じかと直前まで勘違いしていましたが、どうやら別の美術館でした。

危うく別の美術館に行くところでした……。

東京都美術館に到着

駅から真っすぐ進んだら東京都美術館……ではなく動物公園に着いてしまうので、ちょっと手前で右手に進んでいき、そのまま進んだら東京都美術館に到着しました。

箱根のどこかに入口手前から地下にもぐるタイプの美術館があるのですが、東京都美術館も下るエスカレーターがあったので「同じタイプか!?」と思いワクワクしていましたが、残念ながら入口は普通に1階にありました。

会場では今回目的である印象派展以外にもいくつか展覧会が開催されており、天気が悪いにも関わらず朝から結構人がいました。

天気が悪いから空いてると思っていましたが、思ったら室内で開催されているのでこれくらいの天候なら関係ないですね。

解説を聞きながら、いざ印象派展へ

私は芸術方面の人間でも無ければ、美術の成績がいつも悪かったり、センスが無いとデザイナーさんに言われたりするような人間なので、絵画とかなおのこと分からなかったりします。

なので前回の『モネ展」で印象派の作品を観た時に良さや印象派らしさというのが分からず、実写主義の作品の方が「写真みたいにリアル!」と素人にも分かりやすかったので好きでした。

そして今回も「なるほど、わからん」で終わることもあるかなーとか思いながら参加した訳ですが、正直……予想外の収穫があり、自分なりの絵画の見方や以前よりもフィーリングで凄さが分かるようになった気がします。

色々な作品を観ているうちに、その作品の中の環境、つまり季節や時間帯、天候から来る空気感などが感じられたり、それを想像して楽しめるようになりました。

また。塗りが立体的なので、観る角度によって違った印象を受ける……ような気もして、観る位置を変えてみたり、近くや遠くで観てみたり。

さらに、色の使い方も特徴的だったりするので、うまく言葉で伝えることはできませんが、作者の目に実際に入ってきている景色ではなく、作者の見てる世界が描かれている感じがして、それを想像するのもまた楽しかったです。

ちょっとこちらは例として適切か分かりませんが、この『ゴルフ・ジュアン(ポール・シニャック)』の作品なんか、まさに作者の見てる世界を表現してると思いませんか?

展示作品は撮影不可だったので写真はありませんが、他にも面白かったり、魅力的な作品が多々あり、それらの作品を観ているうちに自然と自分なりの楽しみ方を見つけることができ、想像以上に充実した時間を過ごすことができました。

本当にあの誰にも邪魔されず、一人で黙々と作品と向き合うことができるあの空間が最高なんですよね。

個人的に良かった作品

ゴルフ・ジュアン(ポール・シニャック)

1つ目の作品は、先程も紹介したポール・シニャックが描いた『ゴルフ・ジュアン』、細かい点と独特な色使いが印象的です。

最初に観た時に「すご……」と声が漏れてしまうくらい最初に受けた衝撃も凄かったのですが、観れば観るほど感じる面白さも他の作品には無いものがあり、ショップでミニフレームを見かけて即決で購入しました。

このサイズでも満足はできますが、ただあの作品の素晴らしさはもっと大きなサイズでないと感じきることはできないと思うので、『夜のカフェテラス』と同様に大きサイズでの版画をいつか購入して飾りたいと思います。

それにしても、この作品、最高すぎませんか?

風景(斎藤豊作)

2つ目の作品は斎藤豊作さんが描いた『風景』。

こちらは光の表現が美しく、またトンネルのようになっていることもあってか凄く引き込まれ、ずっと観ていたいと思わせられる作品でした。

印象派展では日本人の作品もいくつか展示されていますが、太田喜二郎さんの『風景』の木漏れ日の表現がキレイで、日本人の作品に興味を持つ良いキッカケにもなりました。

コロンバス大通り、雨の日(チャイルド・ハッサム)

3つ目の作品はチャイルド・ハッサムが描いた『コロンバス大通り、雨の日』。

この絵から感じられるどんよりとした空気感、湿度感、たまりませんよね?

この絵を観ているだけで、「寒そうだな」とか「感じられる重さは時代背景もあるのかな」とか、「奥の方は明るいけど晴れてるのかな」とか、色々なことを考えてしまいました。

なんか言葉にできないですけど……良いですよね。

他の作品とは違った方向に、心を持っていかれる作品でした。

森の池(ジョージ・イネス)

4つ目の作品はジョージ・イネスが描いた『森の池』。

イネスは不可視の神を可視化しようとしていたらしく、それが感じられる作品になっています。

暗い雰囲気が感じられる森の奥で、それとは対象的に不気味な明るさを放つ光が印象的で、すっごいファンタジーで最高でした。

昔からゲームの画集とか好きで買っているくらいファンタジーが好きなので、こちらの作品は好みにストレートにドストライク、出会うべくして出会ったと言っても過言ではないくらい、ドンピシャに刺さった作品でした。

こういう出会いもあるから、新しい世界に飛び込むのは面白いですね!

ハーミット・クリーク・キャニオン(デウィット・パーシャル)

他にも魅力的な作品が多くあったのですが、今回紹介するのはこちらが最後。

デウィット・パーシャルが描いた『ハーミット・クリーク・キャニオン』になります。

こちらは鉄道会社の宣伝企画でグランドキャニオンに目を閉じたまま連れてこられた作者が描いた作品で、作品からその雄大さや作者が感じた衝動を感じることができます、と言うよりそう感じました。

崖の雄大さと全体的に漂う優しい雰囲気、そして夕暮れっぽく見えるからか少し寂しい感じもあり、観ていて落ち着くと言うか、スッと入ってくる感じですね。

こちらも作品も気に入ったため、図録はこの作品が表紙に選ばれている方を購入しました。

印象派が何かは分からないけど、楽しみ方は分かった

冒頭でも書いた通り、私は芸術方面に関しては素人だし、印象派についても全然分かっていない訳ですが、それでもこの企画展を通して、作品の楽しみ方は分かったような気がします。

そして、ふらっと行くことができて、誰かに何かを矯正されることもなく、干渉されることもなく、自由に楽しめる美術館巡りは改めて良い趣味だと思いました。

さて、お次は『ゴッホ・アライブ』に行きますか。

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